「祈りのちから」「赦しのちから」のケンドリック兄弟監督が、初めてドキュメンタリー映画を作ったと、アメリカのクリスチャン映画サイトで見つけました。きっとキリスト教が全面に出てくるだろうから、日本での公開は無理だろうと思って諦めていました。
しかし、その映画「ショー・ミー・ザ・ファーザー 父と物語」が、2022年6月8日より日本語字幕付きで配信されたのです。

アメリカでこの映画を観たFaceBookの友人からこんなメッセージをいただきました。
「ショー・ミー・ザ・ファーザー」は、本当に良いドキュメンタリー映画です。「こんなストーリーを書けるのは神様しかいないでしょう!」と言いたくなる作品でした。クリスチャンでも「父の愛」を知らない人もたくさんいますから、日本のクリスチャン全員に観てもらいたいですよ。主を崇めずにはいられなくなる映画でした。
ますます、配信日が待ち遠しくなりました。残念ながら配信の場合は、試写会がありません。そしていよいよ配信が始まり、早速観ました。

この映画の冒頭で、ケンドリック監督は、「誰もがみんな父親との物語を持っている。ある人にとっては、愛すべき大切な存在であり、ある人にとっては、自分を傷つける存在かもしれない。しかし、天の父なる神が私たちを癒して下さる」と語り映画をスタートさせていきます。
まず、元NFLフットボール選手のシャーマン・スミスの父親を紹介します。彼は、オハイオ州ヤングスタウンの製鉄所で働いていました。彼は、生まれた環境から、大学に進学しようとしない息子のシャーマンに言います。「他人のウソ(黒人は大学に行けない)を信じるな」。息子の大きな可能性を信じ、高校生のシャーマンに将来への大きな希望を与えました。

引退後コーチとなったシャーマンは、同じような環境で育ち、養子として育ったデランド・マカロウのことを気に掛けます。実は、ラストで彼らの驚くような感動の奇跡が紹介されるのでお楽しみに、神は生きておられます。

「フォーカス・オン・ザ・ファミリー」の現在の会長ジム・デイリーにとって、父親は失望させる存在でした。ジムの実父は虐待的なアルコール依存症で、妻を殺すと脅していたのです。どのようにして、ジム・デイリー会長は、父親の愛を経験したのでしょうか。一人のコーチとの出会いが彼を変えていきます。
次に、スティーブン・ケンドリック監督自身の話が始まります。彼は、ヨハネの福音書10章16節の聖書のことばから、心臓に病気を持ったミヤという中国人の女の子を養子にしました。その過程で様々なことが起こるのですが、そのことを通して、神との親子関係を考えるようになったとケンドリック監督は語ります。
そしてそこには、ケンドリック兄弟の父親の大きな影響がありました。

この映画で紹介される全部で5つの実話を観終わったとき、天の父なる神がどれほど私たちを愛して下さっているのか、また信頼することが出来るお方かなのかを学ぶこと出来るでしょう。
そして、私のような不十分な父親でも、落胆せず、父なる神に成長させていただく望みが与えられます。
聖書をそばに置き、ときには映像を止めて、映画で引用される聖書個所を開きながら観ることをお勧めします。

それにしても、こんなキリスト教直球のドキュメンタリー映画を、よくソニー・ピクチャーズが字幕を入れ、配信してくれたなと不思議になります。
ソニー・ピクチャーズへの感謝とともに、これこそ神の恵みでしょう。この配信という恵みを無駄にしないように、皆様にご紹介ください。
神は、みこころの良しとするところにしたがって、私たちをイエス・キリストによってご自分の子にしようと、愛をもってあらかじめ定めておられました。(エペソ1:5)
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