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神の恵みとその裏話㊼髄小脳変性症の中村聖架牧師へのお祈りと支援のお願い五島キリスト教会久米小百合コンサート報告！

Michio Isokawa
6月5日
読了時間: 4分

五島列島の福江島には、唯一のプロテスタント教会「五島キリスト教会」があります。五島列島はカトリックの信仰が色濃く残る地域であり、現在も人口の約14.6%がカトリック教徒とされています。

1865年、フランス人宣教師プティジャン神父と浦上の潜伏キリシタンたちの歴史的な出会いによって、250年以上にわたる潜伏キリシタンの存在が世界に知られることとなりました。この出来事は五島をはじめ、長崎各地の隠れキリシタンたちに影響を与え、幕府や政府による厳しい弾圧の引き金となりました。しかし、その信仰は時を経ても受け継がれ、現在では五島列島に50以上のカトリック教会が静かに佇んでいます。

その五島列島にあって、唯一のプロテスタント教会として活動を続けているのが「五島キリスト教会」です。中村聖架牧師のもと、信徒たちは困難の中でも信仰を守り続けています。

　「長崎・外海・五島黙想の旅」の第6回目のツアーが、5月14日～17日に行われ、ツアーナビゲーターを務めた久米小百合さんは、7月発売予定のDVD『神の沈黙キリシタン弾圧と原爆』の出演者でもあり、ツアーチャプレンの中村牧師とともに32名の参加者を五島へと導きました

ツアー後には、普段は礼拝に6名ほどしか集まらない小さな教会を支援するために、特別に久米小百合コンサートが開催されました。

新聞折り込みでコンサートの告知をしたところ、多くの反響があり、すぐにキャンセル待ちとなるほどの関心が寄せられました。

　当日は60名ほどの皆様が集まり、会堂は満員。久米小百合さんは、讃美歌、童謡、懐メロ、さらには朝日新聞週末別冊「Be」の調査で「好きな80年代ヒット曲第1位」（5月17日号）に選ばれた名曲『異邦人』を披露し、参加者の心を一つにしました。

　彼女の歌声は、五島の地に響き渡り、参加者の心に深い感動を与え、特に、キリシタン弾圧の歴史を持つ五島列島において、信仰の自由を象徴するようなこのコンサートは、多くの人にとって特別な時間となったことでしょう。

　コンサート後、「キリスト教についてもっと知りたいと思った」「教会に関心を持つきっかけになった」「久米さんの歌を聴いて涙が自然にこぼれた」などの声が寄せられ、音楽の持つ力をあらためて感じる時間となりました。

しかし、五島キリスト教会の宣教活動には多くの困難が伴います。特に中村牧師は、自身の病と家族の健康問題を抱えながらも、信徒とともに教会を守り続けています。

第4回のツアーにて「今、一番困っていることは何ですか」と尋ねたところ、牧師館のキッチンや床の老朽化が深刻であり、リフォームが必要だという現状が語られました。その声に応じ、ツアー参加者をはじめ、クリスチャン映画を成功させる会のサイトをご覧になった多くの方々が献金を申し出ました。その支援の輪は広がり、最終的には総額113万4千円もの寄付が集まり、キッチンだけでなく玄関なども修復することができました。